Honki岩白

2015.07.21その他

選択と集中

狭い狭いとはいわれながらも、約53万世帯119万人が住まい、約53,300の事業所によって経済が営まれ、実質市内総生産額(GDP)は5兆円強の広島市。地方都市としては大関クラス。

ましてや、多島美を誇る瀬戸内海、デルタの街、そして少し移動すれば豊かな森林、渓流や湖を有する中国山地があり。

季節によってはマリンスポーツやウインタースポーツ、カヌーや森林浴、そして海・川でのフィッシングと、こんなに贅沢なコンテンツに囲まれている政令指定都市って珍しいと思います。

時代を振り返れば、中世(1958年)に毛利輝元により、名古屋城・岡山城と共に「日本三大平城」と呼ばれた広島城が築城され、それ以来「城下町」として発展してきた都市でもあり、日清戦争時には本丸に大本営が置かれ、地方都市では唯一「首都機能」を果たした広島市。

戦後は、世界一の復興都市として軍都から国際平和都市としてその役割を移し、そのプロセスには国際社会が学ぶべきものも多く存在します。

また、世界遺産(原爆ドームと宮島嚴島神社)をこのように近距離に有していることも、大きな財産。

そんなわが広島市の中心市街地。写真で俯瞰してみますと、あえて旧広島市民球場が存在する時代のものを使っていますが、こんな場所をイベント広場でしか活用できない、いや、活用しようとしないポテンシャルって何なんだと客観的にも感じます。

ファミリープールにしても、こんな素晴らしい中心市街地のウォーターフロントが、年に約2か月だけしか使用されず約10か月はデススペース。

旧市民球場跡地だけの問題ではなく、老朽化している「こども文化科学館」もあわせて、このエリア一体型のあり方を検討していく必要性があると私は考えています。

被爆の実相を告げる原爆ドームの正面の旧市民球場跡地。

この場所には復興を象徴する「賑わい」が必要であり、その象徴であったカープの拠点でもあったことを考えれば、サッカー専用スタジアムをこの場所に建設することに異議はありませんし、複合型をというのであれば、ファミリープールやこども文化科学館エリアのあり方を含めた検討が必要になってくると感じます。(ここにこそ、国連・国際機関の集積を)

ファミリープール機能は、それこそ複合施設とし(例えば半地下)365日営業できるようにすべきとも。

そして、そこにやっぱり希求されるべくは「リーダーシップ」。私はこう考えている!という意思表示です。

このリーダーシップをとるべき対象が、そうでない。このことだけで、歴史や膨大なコンテンツを有する広島市のポテンシャルは発揮されていないように感じています。

例えば、
アストラムラインに約700億円を投じる。
中心市街地活性化に約700億円を投じる。

同じ投資額ではありますが、それこそ役所が多用する言葉「選択と集中」を真剣に考えていくべきだと私は思っています。

  • 国連アジア太平洋本部の広島市誘致