Honki岩白

2018.05.15その他

金融が主導する世界経済

金融工学という統計学を駆使した、素晴らしい学問。

所謂、私たちがよく耳にする「ものづくり」という観点からの話ですが、

今日の経済価値観を考えてみますと、金融テクニックで儲けることが

第一義となってしまい、付加価値を生まない経済をつくってしまう

のではないかと危惧しているのは私だけではないと思います。

オバマさんが大統領になられたとき、

「自分たちは金融が引き起こしたリーマンショックでこけたので、

これからは製造業に回帰しよう」「雇用を確保しよう」

と強く言われていましたが、失業率は9%超えのまま。

しかもアメリカの公表する失業率は、ほんとは正しくないんです。

それは、多くの人が刑務所に入ってるからなんです。

隠れた失業者が山ほどいる。

(アメリカには生活保護がありませんので、困ると刑務所に入るケースが多いらしいです)

GMもフォードも実は自動車を売って稼いでいなかったんです。

自動車は安値売りでコスト割れしているけれど、

自動車ローンで稼いでいたわけです。

それがリーマンショックでこけて、GMもフォードも破たんします。

トヨタだってこれでかなり傷つかれたわけで、金融で味をしめると

「コツコツつくる」という「ものづくり」はできなくなるんだとも感じます。

EUもアメリカ経済もガタガタになっているというのに、

ドイツだけある程度いいのは、実は会社の多くが上場していないから。

ドイツは今でも株式会社自体はなんと1万社弱くらいしかありません。

そして合名合資会社で、日本と同じような所謂同族経営のところも非常に多いんです。

だからこそ、モノづくりが残っている。

あと、日本とアメリカだけが4半期決算。

短期というのは4半期のことで3か月、中期が1年です。そして長期は3年くらい。

製造業で3年で経営をやれといったらできません。

投資もできなければ研究開発だって、CEOが在職中に自分が成果を

上げたとみえる研究開発が3年で花開く業界ってそんなに多くないでしょう。

そうなるとCEOとしては、3年では発生しない、ないしは自分が任期中に

発生しないような研究開発に対しては、力も入らないかもしれません。

で、何が言いたいか。

仕事への様々な価値観はありますが、ひたいに汗流しなら、

コツコツと実体経済の一員として働いていくことの大切さ。

逆に、それしかできないかもしれないけど、

実は尊いことなんだという一つの価値観の提起でした。

  • 国連アジア太平洋本部の広島市誘致