Honki岩白

2018.08.14その他

キャッシュレスという社会

私が金融機関に就職した22年前、上司から「近い将来、現金は博物館行きになり、電子マネー社会になる。」

今朝のこの記事に目がいった瞬間、この言葉が思い出された。

あれから四半世紀弱、中国韓国で55%前後、米国で約40%、日本は20%弱がキャッシュレスという社会になっています。

日本でのキャッシュレスについては、日本人の「現金信仰」だったり治安の良さ、そして長引くデフレがその比率を下げているのかなと個人的には感じます。

また同時に、日本人の「現金信仰」には大きなコストも掛かってきたんです。現金の取り扱いが多いからATM網が張り巡らされ、便利であるがゆえに現金決済が減らない、との構図が続いてきたんですが、ATMの維持・管理コストや現金輸送、現金の取り扱い事務の人件費などを考慮すると、日本の金融界全体で年間2兆円ものコストが掛かっている、との試算もみたことがあります。

飲食店等でも、現金管理にかかるテマヒマを考えると、キャッシュレス化は大歓迎でしょう。金融機関の夜間金庫なんてのも、ようやく無くなる。

逆に、世の中に出る1万円札(製造原価22円)は増え続けており、17年末の流通残高は約98.7兆円と過去最高を更新してもいます。これは反面で、決済においてはキャッシュレス化が進む一方で、資産保有の面でマネーが高額紙幣の形で家計に滞留しているってことですよね。。

所謂「タンス預金」。
キャッシュレスのデメリットの代表例かもしれませんね

社会のキャッシュレス化を推進するには、やはり金融機関がその先導を果たしていく必要がありますが、わが国ではもう少し時間がかかりそうです。

  • 国連アジア太平洋本部の広島市誘致